(vol.56) modal equilibrium

modal equilibrium


■day : 2009.3.15 (Sun)
□time : Open 19:00 / Start 19:30
□ticket : 1,500yen
□定員:30人

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□set list:
・濱地潤一/鈴木學/牧野琢磨 トリオ
ラジオゾンデ

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<ある音列を組織し、その音列から組成される和声と、旋律の均衡のポイントの領域>
今回発表させていただく「layered music」「contempt for sax and guitar and live electronics」という2つの作曲作品は、ある側面から見れば上記の視点を柔らかに内包していると言えます。「layered music」は12音列をもとに、サックスのロングトーンとギターの和声で組織されています。「contempt for sax and guitar and live electronics」はあるmodeをもとに和声を組織し、旋律は同modeに半音階を機能させ、曲は進行してゆきます。そして両曲ともlive electronicsがそれらに干渉します。謂わば平均律の外側のmodeとして。平均律の和声と旋律の均衡のポイントの領域を平均律の外側のmodeがどう作用し、聴取されるのか。modal equilibriumというイヴェント・タイトルはそんな思いから想起されたのでした。(濱地潤一)
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□出演者プロフィール


■濱地潤一 hamaji junichi
和歌山在住のSAXOPHONE奏者。サックスを津上研太氏に師事。
福島諭氏との「サックスとコンピューターのための室内楽」「12組曲-変容の対象~s.saxとpianoによる~」や、saxophone solo improvisation、サイレント・ダブ室内楽「chamber dub ensemble」で活動。
http://www17.ocn.ne.jp/~hamaji


■鈴木學
2000年よりエレクトロニクス技術を用いた自作楽器等の設計制作、それを使った即興演奏などの活動を開始。アナログ発振器、デジタル発振器、マイコンMIDI、無線機器、映像信号を応用した作品を制作。音楽家からの受託制作もおこなう。
http://www.geocities.jp/ijnsz/index.html


牧野琢磨
ギタリスト。エレクトリック、アコースティック、バリトン・ギターを演奏する。
http://mkntkm.exblog.jp/


ラジオゾンデ
青木隼人と津田貴司のデュオ。ラジオゾンデとは「気象観測気球」のこと。ギターやオートハープ、エレクトロニクス等によって気球から眺めた音の風景画を描く。自由学園明日館、益子STARNETでの演奏の他、08年度はシバタ&アスナとともに松本・金沢・福井(8月)、新潟(11月)でライブを行なった。


hofli (津田貴司) 音楽家/美術家
90年代後半よりhofli名義でサウンドスケープに基づいたCD製作や演奏を行なう。2008年春、津田貴司名義で『湿度計』(STARNET MUZIK014)リリース。サウンドインスタレーションとして『湿度計』(2007年7月、益子STARNET RECODE)、『海の呼吸』(2008年3月、葉山haco)などを発表。現在、青木隼人とのデュオ「ラジオゾンデ」として「響き/聴こえ」を主眼においた音楽活動を展開、空間との対話を重視した演奏を行なっている。
http://d.hatena.ne.jp/hofli/


・AOKI, hayato (青木隼人)音楽家
ギター演奏を中心に、環境と共存する独自の音楽を展開。ライブ活動以外にも、ギャラリーなどの展示空間にて、会場や作家のために音楽を制作。ほかに、津田貴司とのデュオ「ラジオゾンデ」やN.Y.在住の音楽家sawakoとのコラボレーションなどでも活動中。自主レーベル「grainfield」からCD『guitar solo # 1』『guitar solo # 2』『morning julu』『morning october』を発表している。
http://grainfield.net/
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□企画:濱地潤一